


心の中には、一軒の家が建っている
明治初頭に生まれ130年あまりの歴史をもつ、日本で初めての西洋式の牧場。その名を冠した住の提案が「岩瀬牧場」です。
それは、日本の風景にも西洋の景観にもとけ込む、心の中の"原風景"に建っているよな家。今、一軒の住まいが、家の本来あるべき姿を語りはじめます。
世界の人が共感する家
世界中の多くの人たちの心に残る、住まいの原点を追求し暮らしを見直す価値を実現しました。国や年齢に関わらず、誰が見てもどこか懐かしさを感じる住宅のデザインを提案しています。
建築や環境の世界では、ゲニウス・ロキ(地霊)が語られます。しかし、ロケーションにかかわらず人類に共通する家の形も存在しています。欧州にも、北米、南米にも、そして「岩瀬牧場」のような小屋裏付の平屋は民家として世界中に建ってます。
もちろん、日本にも似た家がありました。人類の家としての共通性を敢えて表現すれば、ゲニウス・ホモといえるのではないでしょうか。
この潜在的な人間感性としての家感覚がまるで遺伝子のようにどのような人にも深く心に刻まれているものです。
この家には、「もてなしの心」が住んでいます
人を迎える客間として、それ以上に“もてなしの心”が息づく空間として、古来から民家の家づくりの中心となってきた「出居(でい)」。
遠く源氏物語の時代に、招き招かれ、語らい重ねた屋外の間もまた「出居」です。 LDKの概念を超えて伝統の知恵に学ぶ、強く、居心地のいい木構造の家、200年住宅「出居民家」。HABITAからの新しい提案です。
隅々にまで活きる、永く心地よく住まうための知恵
いくつかの「出居」がつながり一軒の家となる、この古くて新しい発想の住まいには、 100年を超えて“再生できる家”としての作法や、木と暮らす快さへの工夫が隅々にまで活きています。
まず、木材の「現し」。建材になっても呼吸を続ける木を壁などで覆わず外気に触れさせることで、老けないようにする技術です。さらには、3mにおよぶ階高。勾配天井の吹き抜けなど、その開放感あふれる空間づくりは、まさに“もてなしの心”そのもの。
木材の香り、肌あい、景色、響き、そこから生まれるおいしい空気に囲まれた毎日は、きっと何ものにも代え難いはずです。
「そら」に仕切りはない
東から西へ「そら」をわたる太陽の光はさまざまに形を変えて、住まいの中に届いてゆきます。
simple is basic
見上げれば誰の上にも存在する「そら」。その魅力は明るさであり広さであり、 自由さにある。
そもそも「そら」に仕切りはない。そして「そら」の恩恵に与らない家もない。「そら」からの光や空気は、拡散し反射して家の中にまで届いています。
しかしカーテンで仕切り、 壁で仕切って生活を細切れにするスタイルが、いつの間にか日本の家に感染してしまいました。「出居」のようなアウトリビングとのつながりを大切にしてきた先人の 「そら」との付き合いが失われてしまったのです。
仕切りのない「そら」をコンセプトにして、あらためて住まいづくりを考え直してみました。
リビング、 ダイニングや子ども部屋を、呼び名を変えてスペース1、2と呼んでみたら、 もっとシンプルで原点に近い住まいづくりになるかもしれません。
しかし、シンプルであることが決してベストであるとは限りません。住まいながら自然とスペースの名前も決まり、変化してゆくことでしょう。
基本となる空間といえば、「そら」に勝るものはありません。『simple is basic』、 HABITA「SORA・MADO」の家のコンセプトです。


